子供は好奇心の塊です。
そして辞書は知識の泉です。
この好奇心を刺激し知識の泉の水をスポンジのように吸い取る事を手助けするために考え出されたのが『辞書引き学習法』です。
始める為に特別な教材は必要ありません。お子様にあった辞書と付箋さえあれば始められます。
flow01準備をする
始める年齢
小学1年生が最適です。
ひらがな・カタカナを書くのもおぼつかない状態で辞書など使えるのかと考える方がいらっしゃると思いますが、実際に始めてみると2年生、3年生よりも小学1年の方が辞書をどんどん引くようになります。
まだ勉強に慣れていない吸収力が最も高い段階で『自発的に調べる』という習慣を身につけるのがこの学習のポイントです。
辞書・付箋を用意する
辞書はルビ入り・図入りのものを使用しフォントや大きさなどお子様の読みやすいものをお選びください。
辞書の帯とケースを外す
辞書はケースから外し子供が手に取りやすい状態にすることが大事です。
生活の中で調べたいと思った言葉があっても辞書がケースや戸棚にしまってあれば調べる気がそがれてしまいます。
flow02辞書引き学習法のやり方を知る
step.01付箋に数字を書き込む
付箋の上の方に数字を記入します。その日調べる予定の数より多めに記入してください。必ず振ってください。それによりその日どれだけ調べたかを知ることが出来ます。
step.02自由に言葉を探させる
最初はお子様の知っている言葉や好きな言葉を自由に探させてあげてください。
知っている言葉を見つけたらそこに調べた言葉を書き付箋を張っていきます。
step.03付箋を貼る
知っている言葉を見つけたらそこに調べた言葉を書き付箋を辞書の上の方に張っていきます。
step.04褒める
調べたことを褒めてあげてください。
子供自身も付箋の量を見て自分はこれだけやったんだと分かり、自信につながります。
これで以上です。
とても簡単な方法ですので皆様もぜひお試しください。
辞書引き学習法の3つの注意点
- 完璧を求めてはいけません
- 言葉を探させる際には意味を全て読ませるなどの完璧さを求めないでください。
探す時間が掛かっても付箋が曲がっていても口出ししたい気持ちをこらえて続けさせることを目指してください。
- 習慣化させましょう
- 日頃から、知っている言葉をなるべくたくさん見つけるように辞書を読むことをさせましょう。
たくさんの言葉を見つけてナンバリングした付せんにその言葉を書いて貼らせましょう。
子供が付せんを辞書に貼ったら、「たくさんの言葉を知っているね」といってあげましょう。
そうすることで、子供は辞書引きが大好きになります。
このようにして、辞書引きの習慣を身に付けさせていきましょう。
知ってる言葉を探すことを習慣にしながら、徐々に調べることの習慣も身に付けさせるとよいでしょう。
ここで大切なのは、知っている言葉であっても、知らない言葉であっても、調べてみる価値があるということに気づかせることなのです。
- 褒めてあげましょう
- 褒めるときには間違ったことを指摘するのではなく自分から改善したことがあればそこも褒めてあげて下さい。
どんな言葉を見つけたかにも興味を持ってあげてください。また、ご褒美をあげてはいけません。そのご褒美が目的になってしまいます。一番の目的は自発的に調べる喜びを感じてもらうことです。
flow03調べることをより楽しむ
遊びながら学ぶ
言葉を探すことに慣れてきたら言葉の意味から見出し語を当てる辞書クイズをしてあげてください。それにより探した言葉の意味にも興味を持つことにつながり子供から発表する場を作ることでより言葉への意識が高まります。
辞書以外にも目を向けてもらう
辞書引き学習をしていると文字だけでは子供の好奇心に対応しきれなくなる時が来ます。そこで時機を見て百科辞典や図鑑で調べるよう促して下さい。
辞書には載っていないたくさんの情報を得ることが出来ます。
flow04辞書引き学習の効果を実感
辞書引き学習にはたくさんの効果が出てきます。
- 実感1語彙力が上がる
- 当然ながら辞書を引くことにより言葉を見る頻度が増えるため語彙力が上がります。
- 実感2調べることが楽しくなる
- 子供の知りたいという気持ちは無限に湧き出てきます。
調べる事でその気持ちを満たし『学ぶ』ことの楽しさを実感出来ます。
- 実感3新しいことを知る
- 言葉を調べるとそれまで知らなかった言葉に出会うことになります。
その一つ一つが子供にとって新しい世界を開く鍵となります。
- 実感4自己解決能力を身につけられる
- 辞書で調べることにより自分だけでも答えを見つけ出すことが出来ることに気づきます。
- 実感5親子の交流が増える
- 辞書引き学習をしている時に何を調べたのか、どれだけ調べたかを見てあげてください。そして子供が新しい発見をした時には聞いてあげてください。
子供だから気が付く視点も学ぶことになリ、結果親子の交流が増えます。
ぜひ子供と一緒に辞書引き学習を楽しんでください。